Presentedby堂堕自動車
最終更新日:2001.09.02

 

オーバーホール時期?

 

 最近エンジンオーバーホールの問い合わせが増えてきました。ロードスターもそろそろそういう年頃なんですね。

 さて、エンジンオーバーホールのタイミングですが、判断するポイントはいくつかあります。もっともわかりやすいのは、エンジンからの異音です。エンジンも長く使っていると、各部のベアリングなどが摩滅し、クリアランスが大きくなったり、場合によっては傷ついたりします。こうなると、エンジンから異音が発生することになります。この異音は、回転数の上下に合わせて異音の周期も変わりますから、すぐに判断が付くと思います。エンジンからの異音は、金属質の打音がするのが特徴です。ファンベルトの鳴きなんかと間違わないでね。

 もうひとつの判断基準は、オイル消費量です。最近のエンジンは、ほとんどオイルを消費しません。1,000kmごとにレベルをチェックしてみて減っているようなら、要OHと判断しても良いでしょう。簡単に調べるなら、友達にアクセルを吹かしてもらい、排気ガスに白煙が混じっていないかどうかをチェックします。白煙が混じっているようなら、エンジンオーバーホール時期と判断しても良いでしょう。

 また、距離数によってもある程度判断することが出来ますが、使用状況が異なることが多く、これはあまりあてになりません。高速道路メインで走った10万kmと一般道メインで走った10万kmではエンジンの消耗度合いが大きく異なります。
 ちなみに、どちらがエンジンにとって悪いと思いますか? 意外に思われるかもしれませんが、高速道路のほうがエンジンにはやさしいのです(100キロ前後で走るときね!エンジンの冷却もしっかり出来てる前提ですが)。原動機は一定回転で使うと、驚くほど磨耗は小さかったりします。
 同様に、エンジンを暖気しないで使用する人と、きちんと暖気する人ではおのずと違ってきます。温間時と比較して、冷間時の金属磨耗は80倍と言われていますから。

 他にも、圧縮圧力の低下、不揃い、ほかチェックする部分はたくさんありますが、簡単にチェックできるのは以上のような点です。

 また、ある程度距離が出ていても、調子が悪い=エンジンオーバーホールとは絶対なりません。調子を崩している場合、エンジンそのものよりも補機類に問題があることの方が多いよう思います。最近多いのは、ホントの基本的な部分、アイドリング、イニシャル点火時期の調整不良などです。

 エンジンオーバーホールは決して安価なものではありませんから、もしエンジンオーバーホールを思い立ったらオーバーホールに固執せずに、まずは相談してみてください。問診をし、前出の健康診断に加え、各種テスターでのチェックを行ってからでも遅くはありません(お医者さんみたいでしょ!(笑))。意外と安価に調子を取り戻せるかも知れませんよ。オーバーホールを口実にチューンアップ!という手で行こうと思っているなら、また話は別ですけどね(笑)。

 

ご意見、ご感想はこちらまでishii@do-da.co.jp